2023 WN01
なんか途中あんまり書いてないまま2023年になってしまった。というわけで2023年WN01からスタートです。
WNはWeek Numberの略で、現職になってからよく使うようになった。なかなか便利なナンバリングだと思う。前職はJTCだったので外国のカルチャーかもしれない。2社しか経験してないのでよく分からないけど。
ちなみにヨーロッパとそれ以外でWNの数え方が違うらしく、日米を含むヨーロッパ以外では1月1日を含む週がWN1になるのに対して、ヨーロッパでは最初の木曜日を含む週がWN1になるらしい。グローバルに拠点がある会社や、仕事で海外のお客さんとやり取りする人は事故が起こりそう。
このタイミングなので2022年の総括とか2023年の抱負とかを書きたくなって、そうするといくらでも書けてしまうが、そういう負担がまた更新が止まる原因になりそうなので、普通に最近気になったことを1トピックだけ書いてみようと思う。
無意味なジェンダリングをしないようにする
バイリンガルニュースの大石由花さんが出ていた雑談回で、「無意味なジェンダリングをしないようにしている」という話をしていた。ちょっと分かりづらい話なので、番組内で出ていた例を引用する。小さいガジェットの広告では「(小さいので手が小さい)女性でも扱いやすい」みたいな言い回しが使われることがあるが、手が小さいかどうかに性別は関係ない。事実として女性の方が手が小さい傾向にあっても、「手が小さい人でも扱いやすい」と言えばよくて、そこに性別が出てくる必然性が全くない。なので無意味なジェンダリングということらしい。
この話を聞いてハッとしたけど、自転車の文脈で出てくる女性のための○○みたいな製品や企画や記事は、自分が知ってる範囲だと女性というよりは基本的には体格が小さいとか体力がない人であったり、化粧や日焼け対策を気にしている人という想定の話なので、まさにぜんぶ無意味なジェンダリングの範疇だなと思った。そこに性別が出てくる必要が全くない。生理とかトイレの問題とかの話をするなら、性別で分ける意味も出てくると思うけど。「ロードバイク女子」という単語に至っては、それ自体に無意味なジェンダリングが内包されている。
こういうことを言うとポリコレとかなんとかで、反射的に嫌悪する人もいるのも知ってるけど、無意味である以上あえてリスクをおかす必要は全くないというだけの話で、使っている人をあえて攻撃してやめさせる意図は全くない。ただバイリンガルニュースの番組内でも言われていたけど、特に英語圏では一発で炎上しうる行動らしく、単純に損得勘定のみで考えてもただリスクのみがある行動だ。自分も現時点で使っている人の大半が悪意はないとは思っているので、そういう人たちが性差別主義者だとは考えないだろうけど、危機管理能力とか先を見通す力には劣る鈍臭い人なのかな?みたいなことは考えてしまうと思う。
まあこういうのは基本的にはぜんぶ新しく出てきた方が勝つしかないので、無意味なジェンダリングもたぶん近い将来そんな感じになるだろう。10年後20年後にその辺アップデートできずに窮屈な世の中になったとかゴチャゴチャ言って嫌われるジジイになるよりは、若いうちにスッパリやめて、後々デカい顔してた方がいいんじゃないでしょうか。