2022WN27
ホヤを食べた
Twitterで一方的に信用を寄せるアカウントの「岩手の夏の味覚と言えばホヤ」みたいなツイートを見かけて、急に食べたくなった。
味については「海のパイナップル」「五味の全てが存在する」など聞いているが、何味なのか全く想像がつかない。とにかく人を選ぶ食べ物らしい。自分は母親の食育が奏功して珍味への耐性は強い方だ。好きにはなれなくても不味いということはないだろう。こういう時、好き嫌いが無いのは便利だ。
と言っても東北以外ではマイナーな食材のようだし、どこで食べようかなと思っていたら、タイミングよく妻の実家に泊まりに行くことになり、そこで食べられることになった。妻の実家とホヤに何の関係があるかというと、妻の実家は寿司屋なので仕入れてもらうことができるので、完全に渡りに船の状態になった。父の日で贈ったワインを飲みながら、一家揃って一通り寿司を食べ、終盤でいよいよホヤの登場となった。
見た目は鮮やかな果物っぽい印象のビジュアルだ。貝のようにも見えるのでホヤガイとも言われるが、生物学的にはかなり遠いらしい。少なくとも貝が分類される軟体動物ではないとのこと。この辺りはWikipediaでサラッと読んだけど、海の生き物の種類に対する解像度が低いので、あまり理解できなかった。
刺身で食べることになり、大将(義理の父)に捌いてもらう。切る前の鮮やかな見た目とは違い、切ってしまうとかなり地味だ。筍やメンマの水煮っぽい。
味はとても複雑な味だった。口に入れた瞬間は味を感じなかった。口の中で少し待っていると苦味を感じられ、奥の方には控えめながら磯臭さが見えてくる。後味はなぜか甘い。砂糖や果物の甘さと違って後味のみが甘く、甘茶にかなり似ていると思った。個性と爽やかさが両立する味だ。
旬は8月まで続くようなので、皆さんどうでしょうか。
蛇に嫁いだ娘
広告で見て絵が好みだったのでKindleで買ってみてよかった漫画。同じく広告で見た人も多いと思う。大蛇と人間の女が結婚する話。そうは言っても人間と大蛇が結婚するんだから何か不思議なことが起こるんだろうと思っても、今のところそう言うことはなく、普通の人間の夫婦に起こりうる範疇でしかトラブルも起きない。今後どうなるか分からないけど、今もっとも穏やかな漫画。
はじめてのアラブごはん
アラブ地方の家庭料理のレシピ本を買った。主にシリアとエジプト料理が中心とのこと。
手に入りにくい食材は全く使っていないか、あっても一部しか入っていないメニューばかりで良い。味も日本人の味覚からかけ離れたものはなさそうだ。調達面でも食べ合わせの観点からも、普通に日常に溶け込めそうなレシピ本。